200711 新入社員時代の話

今回は「私の新入社員時代の話」をしたいと思います。いまから10年以上前の話ですが、当時を振り返ってみたいと思います。あまりいい思い出はないのですが、悪い思い出とそこから学ぶ教訓を少し紹介します。


新入社員時代の上司(課長と部長)

新卒で入社したのは製造業の会社でした。田舎の会社だったので、のんびりした職場環境を期待していたのですが、想像以上に仕事に追われる生活をしていました。当時の課長と部長が特徴的な人物だったので、紹介します。

課長

40前後の男性で話が思い通りにいかないとすぐにキレる人物でした。 機嫌を少し損ねると、たわいもない話が突然説教に変わります。私は世渡りがうまい方ではなかったので、余計な発言から何度かその餌食になったことがあります。

幸いにも同じ職場には同年代の先輩社員が数名いたので、対処法や上司の愚痴を聞いていたものです。入社数年目の先輩社員や30代の係長も毎日のように説教を受けていました。 自分が叱責を受けていなくても、耳に入ってくるだけで胃が痛くなるようなストレス職場でした。課長が休みや出張の時は職場の雰囲気が和やかでした。日本の会社は、しょせん人間関係かと思える場面でした。

部長

その課長の上にいた部長も強烈でした。
こちらは、50歳前後の雷オヤジのような人物でした。頭の回転が速く、説明の上手な人物でした。自分に厳しく仕事にも厳しい人物です。 課長も部長を恐れているようでした。むしろ、部長からの見えないストレスで部下に発散していたのかもしれません。

この部長は優秀な人物でしたが、レベルが高すぎて会話についていけないことが何度もありました。私は頭が悪い方ではないのですが、専門用語を連発されるため、半分くらい外国語を聞いているような印象を受けるのです。

理解できない自分が悪いのかもしれませんが、新入社員に専門性を期待するのもどうかと思います。たまに直接呼び出されて指示を受けるのですが、内容が理解できないのです。下手な質問をすると機嫌を損ねるので、うまく対応しないといけませんでした。

「部長職の人物から末端に指示しないでくれよ」と思っていました。周りには係長が数名いたので、中間管理職を経由して指示するのが組織というものです。役職が大きく離れたもの同士が話をしても、うまく伝わるはずがありません。

図面や稟議の承認も当時はまだ紙ベースでした。直接説明に行くのが嫌で、不在の時を見計らって書類をレターケースに置いていました。 部長が誰かと話しているときに自分の名前がでて来ると、心臓がドキドキしたのを覚えています。


当時の自分の振り返り

当時は完全ブラックな会社でした。
残業は多く休日出勤も当たり前。仕事は終わらず、協力体制もないため自分が休んでも後で自分が苦しくなるだけです。唯一の手段が海外工場へ長期出張することでした。長期出張すれば、手持ちの仕事を他のメンバーに割り振れるのです。ただし、海外工場はそれ以上の激務でしたが。。。

そんなストレスの多い会社でしたが、しばらく続けることができました。他に仕事の当てもなかったこと、就職前に苦労経験があったことで何とか耐えることができました。それまでの人生で苦労経験がなかった場合は、耐えられなかっただろうと思います。

例えば、アルバイト経験や部活動経験や海外旅行で体力的にも精神的にもキツイ思い出があったおかげで、少なからず耐性ができていたのだと思います。理不尽なことでも、日本社会とはそういうものだという認識がありました。


20代後半以降の自分

当時の会社は人の入れ替わりが多かったため、課長も部長も数年後には変わっていました。
その後も異動や転職で何名かの上司と仕事をしましたが、ストレスを受けることは減りました。何名かのパワハラ系上司はいましたが、「面倒な奴だな」と思う程度で大きなストレスにはなりませんでした。(振り返ると、新入社員時代が一番嫌な上司の組み合わせでした・・・・)

また、海外勤務をしたおかげで考え方も変わりました。

日本のような変な上下関係の組織は日本、中国、韓国くらいです。欧米では、あまりパワハラのような権力乱用は見られませんでした。
欧米では、部下に対して権力行使をするようなことをすれば、部下が訴えを起こすという文化があります。そもそも違法残業などもありません。(そのかわりに解雇されることはありますが・・・)
関係者に対して背景を説明して同意を得なければ、協力を得られないという事情がありました。「なぜそれをやるのか」ということを説明しないと相手は動いてくれないのです。権力の行使では動かないということです。


そういった海外生活で生活のあと日本に戻ってくると、かつての自分の職場環境(というより日本の職場環境)は特異なものだと感じるようになりました。



いまでこそパワハラが問題視されるようになりましたが、まだまだ現場で苦しむ若手社員は大勢いるようです。その瞬間は苦しいと思うかもしれませんが、たまたま変な上司にあたったと思ってしばらく辛抱してみてください。いずれ人事異動があります。
しばらくすると、どんな環境にも慣れるものです。苦労経験を積むと、困難に直面した時に少し心の余裕が持てるようになります。



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