190623 Panama city

今回の目的地はパナマです。
この国に有名な運河があって、今回の目的はこの運河の見学に来ました。

以下写真のとおりの構造で、大型船舶でもこの運河を利用できます。運河の建設場所はセントラルアメリカでもっとも陸地幅の狭い部分を選定してあって、かつてアラスカ北部あるいは南米最南端を渡航するしかなかったアメリカ大陸東西の移動を考えれば、この運河のおかげで船舶は時間と距離を大幅に短縮できます。

パナマシティから最寄りのミラフローレス閘門を訪れた時、たまたまタイミングよく1隻の船が運河に差しかかって、実際の運河の仕組みを実演してもらいました。船が狭くて浅い区間を移動するのは予想以上に大変そうで専用の牽引車が船を左右から牽引します。自分も技術職の人間として、この偉業に感銘を受けます。

運河の開閉以外にも、海の事故(火災や浸水)にも予防処置がなされてあって訓練されたダイバーや消防士も配置されているようです。ほぼ自動開閉の運河とはいえ船の通過には多大な人の労力を要しています。

日本の会社だと日本郵船(NYK)が頻繁に利用している会社の1社のようです。ちなみに1回の通行料は船の大きさに応じて大体1回あたり数百万円とのこと。結構な額です。その他、興味があればこちらから →http://www.pancanal.com/

さて、このパナマという国どうも不思議な国で、米ドル通貨をそのままこの国の通貨として使用しています。変な感じですが、それでも国が成り立っています。言語こそ違うものの、パナマがアメリカの国の一部のような錯覚を受けてしまいます。運河建設もアメリカ主導で実施されています。
ここまでアメリカの影響を受けていると普段気にならないようなところでも背後にアメリカが見てしまいます。例えば、パナマシティの町並み。この町は碁盤目状になっていて縦にAvenida (Avenue), 横にCalle (Street)という具合に縦横の並びが統一されています。例えば、黄色いタクシーだったり(NYと一緒)。途上国にしてはきれいなタクシーでした。アメリカの影響でしょうか。。。