200628 過去を美化してしまう人の特徴

今回は「過去を美化してしまう人の特徴」というテーマで話をします。誰にでも思い出は実際よりきれいに映るものです。過去を振り返ることは悪いことではないですが、きちんと現実に向き合う必要があります。今回はそんな話をします。

過去を美化してしまう人達

職場の飲み会でよくある出来事ですが、年配社員が昔話を延々と繰り返します。人によっては「何回聞かすつもりなのだ」と思えるほど、同じ話を繰り返す人もいます。 面白い話題であればよいのですが、ただ本人が話したいだけの場合もあります。その場にいる人達の状況をみれば、場を盛り上げているのか、ただの自慢話をしているのかがわかります。

誰でも同じような経験はあるのではないでしょうか? 職場でつまらない打ち合わせに長時間付き合わされるようになると、他人のつまらない話に付き合わされるほどストレスを感じることはないはずです。

人によっては未来の話を熱く語る人もいますが、私の経験上では圧倒的に過去の話をする人の方が多数派です。なぜ、人は将来の話ではなく、過去の話をするのでしょうか?

いくつか理由はあると思うのですが、理由の1つに「現在の自分の状況に満足できていない」ということがあるように思えます。現在が楽しければ、過去の話を取り上げる必要などないように思えるからです。 過去から学ぶことは大切です。ただ、「過去」を振り返ったところで何もできることはありません。重要なのは「現在」と「将来」をどう生きるかだと思います。

過去の話をするときの注意点

人は過去を思い出す時にはフィルターをかけてしまいます。 自分では意識していないかもしれませんが、無意識に自分に都合の良い思い出だけを切り出して言葉にします(あるいは頭に描きます)。

当時の出来事が正確に記録されている場合はともかく、ほとんどの場合がそうではないはずです。個人の記憶として思い出を抽出します。(この過程で自分の思考が都合の良い思い出を抽出します。例えるなら、当事者から第3者の立場に代わったようなものです。)

このプロセスによって都合の悪い部分が削除されるため、過去の思い出が実際よりも見栄えするのです。 一方で現在の状況についてフィルターをかけてしまいたい部分が少なからず存在するのですが、当事者である自分の現実の出来事なので脳のフィルターが機能しないのです。(第3者の視点を持てないのです)

もし、自分が過去を振り返る習慣が多いのであれば、今の自分に満足できていない可能性があります。現在の状況でストレスを発生させている要因があるのであれば、やるべきことは過去を振り返ることではなく、そのストレス要因を取り除くことです。 

過去から学ぶ将来の見通し

私個人の話をすると、若い頃はストレスを受けて仕事をしていたおかげで現実逃避のような妄想をしていました。それなりに努力してきたつもりだったのに、「なんでこんなに苦労するんだろう」そんなことを毎日考えていました。

当時の心境を語ると、20代前半がよかったなどとはとても思えませんでした。いまとなっては笑い話にできる出来事もたくさんありますが、当時はひたすら苦労の連続でした。俗にいうブラック環境で仕事をしていたため、社会の底辺を這いながら生活しているような印象でした。今振り返っても全く美化できる要素などなく、他人に同じようなコースを進める気にはなれません。

それでも、その苦労経験のおかげで20代後半くらいから余裕ができました。ひたすら苦労経験を積み重ねたおかげで、自分が大きく成長できたのです。仕事を合理的にこなす習慣も身に付いたおかげで、論理的に物事をとらえる癖がついたのだと思います。結果論で考えれば、いい思い出です。

この論理的思考力のおかげで、過去ではなく将来を考えるようになります。次は何をしよう。自分は将来どう生きたいのだろう。そんなことを考えるようになります。過去の出来事は事実として正しくとらえて、反省すべき点と評価すべき点を正しく認識すると、その延長線に未来を想像することができるのです。

ちょうど過去から未来に線が伸びていくように、前後のつながりで未来を予想することができます。「現在」の苦労は将来の自分の成長につながる可能性が高く、「現在」の怠慢は将来の堕落につながるように思えるのです。

まとめ

「現在」の苦労から目を背けて「過去」に目を向けてしまうと、おそらくその苦労はいつまでたっても解消されません。ただ苦労をすればよいというわけではないのですが、状況を正しく分析して、自分が進むべき方向を判断するのです。

楽なほうに流れると人間は楽な道にしか進まなくなります。たまに過去の話をして盛り上がるのは大いに結構です。過去の思い出は自分の都合の良い形に変えることは可能ですが、現実と将来は希望だけでは変えることができません。愚直に現実と向き合わなければならないのです。



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