200304 挑戦しない人の特徴とモチベーションを維持するためのポイント

今回は「挑戦しない人の特徴とモチベーションを維持するためのポイント」というテーマで話します。
何か新しいことに挑戦するときのポイントですが、壁に当たった時に少し距離を置くということです。どうしてもうまくいかないときやモチベーションが下がった時には、少し別のことをしてみて、頭の中を整理することです。問題を放置するわけではなく、少し時間を取るのです。
以下簡単に内容を説明します。

物事には課題の方が多いということを認識する

新しいことを始めた時や難しい課題に直面した時は、どうしても頭を悩ましてしまうものです。仕事のことでもプライベートのことでも同じですが、うまくいかないことの方が世の中には多いものです。うまくいかなくなった時にすぐに課題を解決できれば良いのですが、最適解を採用できずに消去法的な妥協案を採用してしまう場合がほとんどです。

例)英語の勉強を始めたけど、3ヶ月たっても何もスキルがあがっていないのでやめた。
例)ダイエット目的で運動を始めたが、1ヶ月しても体重に大きな差はなかったのでやめた。
例)売り上げ目標を達成できていないが、時間的余裕がなくなってきたので、売り上げ達成に注力するのではなく、未達の言い訳を考えることに注力する。


時間に余裕がないと判断ミスをしやすくなる

別記事でも紹介しましたが、会社員は時間に追われています。仕事中はもちろんですが、完全自由な平日のプライベートの時間も1日あたり数時間しかありません。人間は時間に余裕がなくなってくると短期的な成果を求めてしまいます(ところが、新しいことや難しいことは時間を必要とします)。

従って、全体的な傾向としては、問題の本質的な課題解決に取り組むよりも表面的で短期的な解決策を求めてしまうようです。短期的に課題解決できないのであれば、妥協案で満足してしまうのです。一時的には妥協案でもよいのですが、真剣に課題を解決したいのであれば中長期での活動をするべきなのです。

物事はそう単純ではないと認識するべき

いうまでもないですが、何かを成し遂げるということはそう簡単ではありません。
専門性の習得にかかった時間を振り返ってみてください。短期的に達成できたことの方が少ないはずです。少なくとも数年という単位を費やしたはずです。
会社の事業についても同様です。大企業だからといって新規事業の立ち上げが成功するわけではありません。何年も挑戦して結局は撤退したということはよくある話です。

「物事はそう簡単ではない」ということを、ほとんどの人は「理屈」では理解しています。ところが、先述した「時間」の縛りがあるために、自分がその状況に陥った時には自分の状況を客観的に見ることができなくなってしまうようです。
うまくいかないならほかのことに時間を使う方が得だ
どうせうまくいくはずがない
などと考え、短期的な成果が出ないことに対して自分を納得させてしまっています。
残念ながら、こういう思考回路のせいで自分ができることしかやらなくなってしまうようです。


困難に直面した時の考え方

そこで、物事を継続してスキルアップしていくためには、「うまくいかないことをどうコントロールするか」を考えてみる必要があります。私がオススメしたいのが「壁に当たった時に少し距離を置く」ということです。

いくら考えてもわからないときはあります。
何ヶ月も継続したにもかかわらず、思ったような成果が出ないこともあります。

そういう状況下ではモチベーションを維持することが難しいものです。 よほどの理由がない限り、ほとんどの人はこの時点でその取り組みから離れていきます。同じような状況(挑戦してもうまくいかないという状況)を繰り返し経験すれば、やがて挑戦しなくなります。
※好きでやっている人や強い目的意識があれば継続可能のようです。

モチベーションを回復する方法

モチベーションを保つことができなくなったら、少しその案件に取り組むことをやめてみることです。数日間~1週間など休憩してみるのです。仕事の場合であれば、関連業務に支障が出ない範囲で少し距離を置いてみることです。

放置するのではなく、自分の考えをリフレッシュするための時間を取るのです。 モチベーションが低い状態で取り組んでも、悪い方向に思考してしまいがちです。 それならば、元の思考状態に戻るまで待てばよいのです。

リフレッシュのメリット

少し時間を置くことで、冷静な思考回路を取り戻せるものです。
以前は難解に思えた課題でも、冷静に状況を判断したり、ふとしたところで解決策が思いついたりするものです。

1つ事例をあげます。

プレゼン資料や企画書の見直しです。 完成してすぐに上司や周囲に展開するのではなく、1日くらいは時間を空けておきます。 時間をおいて自分の資料を見直すと、いくつか修正点や改善点に気付きます。 「おそらく他人も同じように感じるだろう」と思える箇所が見つかります。

もう1つ事例をあげます。

私は以前エンジニアをしていて、解決困難な特性不良の要因を突き止めたことがあります。常に一定の割合で不良廃却していて、上層部もその慢性不良については対策がないことを理解していました。私も何年もその会社で仕事をしていたので、半ばあきらめムードだったのですが、ふとした時にいくつか検証実験をして要因の1つを特定することができました。ちょっとした思い付きで慢性不良を解決することができました。

困難に挑戦することのメリット

挑戦し続けても期待した成果が出せないこともあります。上述した通り、物事はそう簡単ではありません。仮に対外的な成果が得られなくても、無駄な挑戦をしたと感じる必要はないと考えています。少なくとも、その課題に対して得られた情報や経験が残るはずです。

社内でその課題に挑戦したのが自分だけであれば、自分が第1人者になれます。次回以降同じような案件で、情報源として期待されます。経験をもとに、他人が失敗しないための情報やアドバイスを提供できます。これは自分に対しても当てはまります。自分が別の案件で失敗しないための財産になるのです。

まとめ)挑戦は簡単ではないが財産になる

最後にまとめです。
何かを成し遂げるためには中長期の継続が必要です。「物事は簡単ではない」ということを誰もが理解しているにもかかわらず、自分がその状況に陥ると冷静な判断ができない傾向があります。困難な状況でモチベーションを保てない場合は、少し休憩をして再び挑戦してみてください。諦めずに継続すれば、徐々に課題が明確になります。仮に成功しなくても、挑戦したことで得られる経験財産はは残ります。


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