200915 日本社会のストレスから解放されるヒント

今回は「日本社会のストレスから解放されるヒント」というテーマで話をします。あくまで個人的な意見ですが、日本はストレス社会だと感じています。そんなストレス社会を生きていくうえで考え方の参考になればと思います。

【目次】

  1. 日本社会におけるストレスの事例
  2. ストレスから解放されるための考え方
    • 解決策1 (他国を知る)
    • 解決策2 (挑戦を繰り返す)
    • 解決策3 (自分で状況を変える)
    • 解決策4 (過度の依存を避ける)

日本社会におけるストレスの事例

イジメ、パワハラ、セクハラ、ひきこもり、うつ病、自殺など日本ではストレスを連想させる出来事が多い印象です。未成年が起こす問題であれば、未熟という言葉で片付けられるかもしれませんが、職場においても低俗な出来事が存在していることは事実です。

一時的(あるいは長期的)ストレスを感じる環境で、精神的に耐えられなくなり心を閉ざしてしまう人も少なくありません。大きなストレスを感じない人でも、現状に対して不満を持ちながらも「あきらめている」人を大勢見かけます。 あくまで私個人の印象ですが、日本人は恵まれているにもかかわらず不幸を感じている人が多いようです。


ストレスから解放されるための考え方

そこでストレスから解放されるための考え方をいくつか紹介したいと思います。簡単にまとめると、幸せを実感することそう簡単に物事はうまくいかないという現実を理解して長期的に行動することです。

解決策1 (他国を知る)

1つ目の解決策が他国の文化・状況を知ることです。
できるだけ日本と文化圏が違う国を訪問して、その国の生活や人々の考え方を知るのです。可能であれば長期間暮らすことを勧めたいのですが、長期間の滞在が不可能であれば短期的に旅行するだけでも構いません。

自分の生活習慣を離れて異文化を経験することで、少しだけ客観的に自分の状況を整理することができます。また、比較することで自分の状況の良い点、悪い点が見えてきます。すると、普段の生活では気付かなかった「良い点」が明らかになり、自分の状況をポジティブにとらえられるようになります。

例)10年以上前ですが、旅先で「ひきこもり」は何だ?なぜ部屋に引きこもるんだ?という質問を受けたことがあります。日本の「ひきこもり」問題が全く理解できなかったようです。日本では「ひきこもる」理由が理解できると思いますが、日本と生活環境が違う海外では考えられないのです。

例)こちらも10年以上前ですが、バスに乗って郊外に向かって移動していると郊外の住宅地の状況が分かります。貧相な住宅に住んで車も持たないような暮らしをしている国でした。「日本の戦後がこのような暮らしだったのではないか」と思えるような風景です。 彼らにしてみれば、その生活は普通です。経済的に豊かではないかもしれませんが、だからと言って不幸な暮らしをしているというわけでもありません。日本で暮らす人の大半は、そんな生活環境よりもはるかに高い水準の暮らしをしているにもかかわらず、心にストレスを感じているのです。

外の世界を知ると、自分の状況をもう少し客観的に判断することができるようになります。

解決策2 (挑戦を繰り返す)

2つ目の解決策が挑戦を繰り返すことです。
これはビジネスでも、恋愛でも、就職でも、人付き合いでも当てはまると考えています。 特定の案件に集中すればよい結果が得られるというものではなく、いくつか種をまいておいて成功したものを刈り取るというやり方です。

例)就職するときは事前に会社情報を集めてから、良さそうな会社に応募します。
例)結婚するときは何名かの異性と付き合った後に判断します。
例)投資で成功するためには、経験を積む必要があります。

ただ、数をこなせばよいというものではないのですが、最初からベスト案件を狙い撃ちできると考えない方がよいということです。そして、大きなことを成し遂げようとすると、自分が予想する以上に長い時間に耐えなければなりません。費用もかかるし、痛みも伴うし、恥ずかしい思いやイライラが募ることもあります。

短期的に物事が成功することはないのですが、初めての挑戦はうまくいかないことの方が多いということです。熟考したうえでの判断であっても、実際やってみると違ったということもあります。ビジネス、就職、恋愛などでうまくいかないと思えば、どこかで大きな判断をしないといけません。その課題について自分が解決できないと思えば行動を見直せばよいのです。

解決策3 (自分で状況を変える)

3つ目の解決策は思い切って環境を変えてみることです。
世の中には自分でコントロールできる部分とコントロールできない部分があります。コントロールできない事柄に対して、自分の理想を追い求めても期待する結果は得られません。

継続することは大切ですが、数年という単位で継続してみて将来の見通しに期待が持てないのであれば、思い切ってその環境を抜け出すことも必要になります。日本ではこの決断をできる人が少ない印象です。

冷めきった結婚生活でも成り行きで続けてしまう。職場に不満があっても転職する勇気がなく、ずるずる時間を過ごしてしまう。変わりたいと思いながら、リスクを恐れて変化に対しては慎重すぎるのです。

長期的に明るい見通しが立てないのであれば、リスクを取ってでも状況を変えるべきだと思います。解決策2と同じ理屈です。未経験の事柄はうまくいかないとわかっていながら、自分の状況になると相当悩んでしまって行動を起こせないのです。

残念ながら、変化を好まない人が周りに大勢いるおかげで、さらに保守的な考えになっていることも事実です。安易な行動を勧めるわけではないですが、合理的に考えてリスクとリターンに対して自分が許容できるのであれば挑戦すべきではないでしょうか?

いつでも今の状況から抜け出して、新しい環境で生活を始められると考えれば今受けているストレスはたいしたことではないと思えるようになります。 環境を変えてしばらく時間がたてば、「過去にそんな出来事もあった」と気楽に考えることができるはずです。人の悩みなどそんなものです。

解決策4 (過度の依存を避ける)

4つ目の解決策は依存度を減らすことです。 1つのことに集中することは良いことです。家庭でも、仕事でも、恋愛でも、趣味でも時間を忘れて熱中することは素晴らしいことです。ところが、過剰な依存関係は諸刃の剣です。熱中すればするだけ、壁にぶつかったり、考えが変わったときに他に心のよりどころがなくなります。

仕事、恋愛、趣味、ボランティアなど、自分の居場所を複数作ることで精神的にリラックスできるようになります。人間関係や悩みに対する視野も広がり、ストレスへの柔軟に対応することができるようになります。



※関連記事)幸せに生きていくためには退屈なこと避けるべき
※関連記事)過去を美化してしまう人の特徴

コメント・質問を投稿