210106 50代の働き方と20年後の自分

今回は「50代の働き方と20年後の自分」というテーマで話しをします。たくさんの職場で「高齢社員」とされる50代の人の生き方や仕事ぶりを見てきました。その中で彼らの心境と自分の20年後を予想してみます。

周りの50代の人たちの状況

私は いくつかの職場で50代の方々と仕事をしてきました。
人によっては役員クラスの人で尊敬に値するような人たちもいました。 人によっては50代で別の会社に転職して新しい挑戦をする人もいました。人によっては会社にしがみついて定年までの残りの時間を過ごす人もいました。定年を過ぎても生き生きと働く人もいれば、定年前から隠居生活同然の暮らしをして過ごす人もいました。

一般的な雇用環境の話しをすると、50代で開かれている就職先は極めて狭いものです。会社役員・部長職レベルの実績を持つか、希少性の高い専門性を持っていない限りは自分の希望する仕事人を探すことができないでしょう。 ただ働くということであれば単純作業くらいしかありません。完全な二極化になります。 ほとんどの人が後者に分類されるはずです。 うまく探せば期待する仕事が見つかる可能性もありますが、きわめて特殊な事例です。

そんな状況下で、なぜ50代で転職するのでしょうか?
この疑問に関しては、私なりに考えてみました。

1つは挑戦だと思います。
新しい自分に出会うために新しいことに挑戦するのだと思います。

2つ目は家族の自立だと思います。
ちょうど子供が成人するタイミングで、肩の荷が下りて人生に余裕ができるのだと思います。

3つ目はマンネリからの脱出です。
同じ仕事の繰り返しで過ぎて行く時間の流れから退出したいのだと思います。

4つ目は役職定年です。
一線を退いて後任の育成を支えるよりも、自分が主役を演じたいのだと思います。

人は新しいことに挑戦しないと成長しません。 人生100年といわれる現在で、まだまだ長い人生が残っています。 50代でも遅すぎるということはないはずです。他人の生き方を見てそんなふうに感じます。

50代になった自分を予想

では次に50代の自分はどんなふうに過ごしているのか考えてみます。
ただぼんやり考えるだけでは意味がないので、過去の自分の考えを振り返りながら考えてみます。

20代前半では、仕事に忙殺されたおかげで、仕事効率を高めたいと考えていました。
30代前半では、仕事のおもしろさを感じるようになり、自分の成長機会を求めて転職しました。
少し前の自分は、会社の職場環境に成長機会を求めるのは限界があると考えていました。

振り返ると過去に期待・想像した通りの自分の生き方をある程度は実現できている気がします。うまくいかなかったことも山ほどありますが、全体としてはその時々で目指した方向に進んでいるように思えます。

以上を踏まえて50代になった自分は、おそらく海外でのんびり暮らしながら仕事をしているのではないかと予想しています。 日本に縛られる必要はないですし、住みたい場所に住みながら仕事をすればよいと思うからです。今すぐ実行できることではないですが、将来そうなっている気がします。

幸いにも過去の海外生活のおかげで、海外暮らしに対するハードルは低く、日本を客観的に見える視点も養われました。

過去の努力のおかげで今の自分があります。若い頃に比べて余裕が生まれました。今の自分にできないことはたくさんありますが、挑戦を繰り返すことで、自分が成長してさらに大きな余裕ができるのでは?と予想しています。

20年後の働き方(外部環境)

働き方も多様になったおかげで「会社の従業員」という働き方以外もたくさん存在します。
少し前までは個人で仕事をするといえば、作家やアーティスト、記者、飲食店経営くらいしかありませんでした。

ところが現在では、技術革新のおかげで働き方は多様化しています。フリーランス、個人事業主、ギグエコノミー、プロジェクトチーム、リモートワーク、少額投資家、個人トレーダー、youtuberなど、会社に勤めなくても仕事はできます。
人件費が安く、税務面でもメリットのある海外に本社機能を移す会社も出てきています。付加価値の少ないコールセンター業務を人件費の安いアジアの国でおこなっている会社もあります。これまでできないと思われていたことが、どんどんできるようになってきています。 この流れはますます加速していくと思われます。

つまり、どこで働くかということはあまり重要ではないのです。
そんな背景から、50代の自分は海外で働いているだろうと予想しています。

20年後どころか5年先の未来を正確に予想することも簡単ではありません。それでもポジティブに考えると、今できないと思っているようなことでも将来はできるようになっていると確信しています。世界のフラット化がますます進むことが予想されるため、日本国内だけでしか働けないような職業やどこでも代替可能な職業というのは、かなり不利な状況になると予想しています。
一方で、そういった脅威のおかげで、これまでの既得権者に大きなメスが入り改革が加速して、消費者や労働者の立場が向上する要素も出てくるとみています。

そうなったときに大切なのは変化に適応できるかどうかだと考えています。過去の埋没費用に見切りをつけて新しいことに適応できるかどうか、少し先を見据えてそのための準備をできるかどうか、です。幸いにも私は若い頃からいくつかの変化に身を投じてきたことで、変化に慣れています。そんなことを考えながら20年後の自分へのメッセージを残します。



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