201107 残念な40~50代の人たち(みっともない争いと悪事)

今回は「残念な40~50代の人たち」というテーマで話をしたいと思います。40代以降になれば人の成長も成熟期になります。人格もすでに形成されていて他人の手本となるべき年代です。ところが、真逆の出来事に遭遇することがありますので、今回はそんな話をします。

40~50代で感情的なやり取りによる争い

以前勤めていた会社の話です。
どこの会社でも中年社員は大勢いますが、その会社は50歳前後の社員が8割以上を占める高齢組織でした。その会社は閉じた世界で、社員の流動性は低く何十年という長期勤続者ばかりでした。過去10年の採用活動はほとんどなく、20~30代社員は極めて少数でした。

そんな熟練社員の集団でもみっともない争いは起こります。勤続期間や経験年数の長さが仕事の品質とは関係ないんだな・・・そう思えるような職場だったのです。自分のことしか考えていない中年社員は多く、組織全体の視点で物事を見えていないのです。

したがって、信じられないような発言や行動が散見され、部署間での対立も発生します。論理のロジックは乏しく、自分の主張を通すための口論が始まるのです。ほとんどの場合が聞いていてがっかりする内容でした。社会人経験も長く、若手の見本として振舞うべき人たちですが、失望の対象として映るのです。

経験や年齢がその人物の成熟度を説明しない

中身がなく、年をとればとるほど惨めになる。若手社員が入社後に感じる「あんな風にはなりたくない」と思わせる人物です。年を取っただけで実力が伴っておらず、余裕がないのです。余裕がある人物にとっては些細な出来事に思えるようなことでも、余裕がない人たちは過剰に反応してしまうようです。(なんで・・・と感じるばかりです。)


私個人の話をすると、技術畑で仕事をしてきたおかげで論理思考が身につきました。事実やデータに基づく考え方をする癖もついています。またプロジェクトや組織のマネージメントも経験したおかげで多少なりとも広い視点で物事を見ることができています。理屈の通らない考えでは自分も納得しないし、相手を説得させる自信もありません。ということで、割と客観的な思考をもてる方だと考えています。

戦略的に悪事を実行する人たち

激昂によるその場の衝突以外にも、知恵を働かせて他人を陥れる人もいます。自分のポジションを相対的によくするために、相手の陰口をばらまいたり、直接相手に対してマウントを取ろうとする行為です。私も何度か被害を被ったことがあるのですが、腹立たしい悪質な行為です。

週刊誌が都合のよい部分だけ有名人の発言を切り取って、本人が意図しない主張をしていたかのように報じる行為と同じです。若手ではなく中高年の人物が行う点に注目ください。

50歳前後の人物が非倫理的、非道徳的な行為をすることに大きな失望を覚えます。そして残念なことに、彼らの性格や考えはもう変わりません。一部の人は「最近の若者は・・・」などと若者を批判したりしますが、年齢は関係ありません。むしろ中高年の方が悪質な場合もあります。そんな中高年に対して、「批判する前に自分の行動を顧みろ」と言いたいくらいです。

会社トップの間でも発生する低レベルな争い

そうした惨めなやり取りは未熟な一般社員レベルだけで発生していると思っていました。 さすがに大企業の役員レベルになると人格者がそろっていると期待していました。一般従業員が役員レベルと直接やり取りする機会は少ないので、なかなかその人格はつかみにくいものの、何度かやり取りする機会がありました。

すると、意外にも一般レベルと変わらない状況でした。むしろ、知的レベルが一般従業員よりも高いため、内容が悪質になる場合もありました。

事例を紹介すると、1つが事業部間のトップ同士のやり取りです。別記事でも紹介していますが、社内の事業部間で狐とタヌキの騙しあいです。本来、協力するべき関係ですが、足の引っ張り合いをしているのです。 もう1つの事例は、同組織内のナンバー1とナンバー2の不仲です。自分(ナンバー1)が採用した人物(ナンバー2)であるにもかかわらず、犬猿の仲になり社内が分断しているのです。こうなると一般従業員の争いよりもタチが悪く、社内の雰囲気は非常に悪いものになります。

ドラマの中だけかと思っていましたが、一般の会社でも起きています。人間に理想社会が訪れるのはまだまだ先のようです。

一国の代表クラスでも起きる低レベルな争い

他の事例も紹介します。
信じがたい話ですが、アメリカ大統領選挙の討論でも子供のケンカレベルのやりとりです。全国放送での低品質な争いに国民は大きな衝撃を受けています。一部パフォーマンス的にやっている部分もあるかと思いますが、大国の代表を決める場での振舞いとしては信じられないものです。 この2人は70代です。

選挙に負けそうになると、選挙の不正を主張した裁判を起こそうとしています。信じられない話ですが、こんなことが成立すると民主主義の崩壊です。権力の座を維持しようとする人物の醜態としか表現できません。


以上、中高年の悪い事例ばかりを列挙しましたが、彼らを反面教師として自分の行動を顧みて高いレベルを目指そうというものでした。



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