200216 周辺環境を嘆く人が認識していない残念な事実
今回は「周辺環境を嘆く人が認識していない残念な事実」というテーマで話をします。
会社員をしていると誰でもこんなことを嘆いたことはあるはずです。嘆きたくなるような状況を解決するヒントを紹介したいと思います。
【目次】
- 周辺環境を嘆く人の事例紹介
- 事実ベースで嘆くべき状況をとらえる(自責で考える)
- 所属環境が自分の実力を測るパラメーター
- 真に優秀な人の行動パターン
- 外部環境を嘆く前に少なくとも挑戦しよう
- まとめ
周辺環境を嘆く人の事例
何で自分の周りのレベルは低くて、いい加減な人物が多いのだろう?
こんな悩みを持ったことはありませんか?優秀な会社員ほど、この悩みを抱えています。
優秀で仕事ができる人ほど、自分と他人の仕事の成果の差が見えてしまうのです。
そして外部環境を嘆きます。
残念な事実ですが、周りにそういったレベルの低い人物が大勢いるということは、その「優秀」とされる人物は優秀ではないということです。あえて表現すれば「中途半端優秀」ということになります。
真の優秀な人物であれば、その環境から抜け出せているからです。
その「中途半端優秀」領域を抜け出してしまえば、仕事を相手のレベルも上がり、仕事相手を選ぶことすらできるようになります。実際、真に優秀な人物たちの周りにはレベルの高い人物しか集まれない構造になっています。
つまり、「中途半端優秀」な人達が嘆くべき対象は、「周辺環境」ではなく「自分自身」ということになります。
事実ベースで嘆くべき状況をとらえる(自責で考える)
ここで、この状況を事実ベースで自責で考えてみます。
なぜ、彼の周りには彼と同じレベルで仕事をこなせる人物が少なかったのか
なぜ、彼はその環境から抜け出すことができないのか
彼に他の選択肢があれば、彼はその仕事を続ける必要などないのです。
どうしてもその状況が嫌であれば、環境を変えるという行動ができたはずです。
転職、起業、フリーランス、副業、あるいは社内昇格も解決策の1つです。
「なぜ、自分が希望していない環境で働き続けないといけないのか?」ということを自責で考えると、
結論は「他に選択肢がない(あるいは環境を変える努力をしていない)」ということになります。少し厳しく聞こえるかもしれませんが、他責の思考法では状況は改善しません。すべてを自責でとらえて自分で行動を起こさなくては状況は変わらないのです。
この事例で話をすると、いつか優秀な人が職場に加わることを期待して待つのではなく、自分が優秀な人材を集めてくるか、優秀な集団に所属先を変えるしかないのです。
所属環境が本人の実力を測るパラメーター
外部環境は自然原則に支配されています。自分がどんな期待を持とうが、なるようにしかなりません。外部の自然原則に基づき、その人の所属環境や仕事の成果、報酬が決定されます。評価するのはあくまでも外部の原則です。本人ではありません。
たとえ、自分がいくら優秀だと主張しても世間がその価値を認めてくれなければ意味がありません。転職するにしても、社内で昇進するにしても、起業するにしても、その人の価値や仕事内容を最終的に判断するのは外部環境です。
今回の場合でいうと、社内で自分が成果を出していると考えていても、上司や職場での期待を超えるほどではないということになります。
もう1つ残酷な現実があります。それは、「その人の価値は、その人の周りの人間で決まる」ということです。周りの人物のレベルが低いと感じるのであれば、その集団に所属している自分のレベルも低いということです。
わかりやすい例を挙げると、スポーツ選手です。
優れたプロ選手であれば、世界トップレベルのチームに所属しているはずです。所属チームの他にも契約金額で、その選手の価値がどの程度なのかを知ることもできます。突飛な話に聞こえるかもしれませんが、そうでもありません。スポーツ選手でも会社員と同じような給料でプロをやっている人も大勢います。
この話を会社員に置き換えてみます。会社員でも超人気企業で働く会社員もいれば、そうでない会社員もいます。経営者になった人たちもいれば、一般従業員のままの人もいます。環境を変えようと思えば、行動次第で変えられるはずです。
日本では法律により、一度採用された従業員の雇用が守られています。
従業員にとってはありがたい権利だと思います。その権利を既得権のように扱い、行動しなくなった人は大勢います(それも1つの判断なので尊重します)。
職場環境を変えたいと嘆くのであれば、そういった既得権を捨ててでも行動しなくてはなりません。
真に優秀な人の行動パターン
真に優秀な人は、自分で環境を変えていきます。たとえ多少の困難があったとしても、自分で納得のいく環境を探すはずです。この作業は大変な苦労を伴うこともあります。他人が用意した道ではなく、自分で道を切り開くという選択肢を採用しないと、自分の価値を上げにくいという事実を認識しているからだと思います。
自分の所属環境をデザインできずに外部環境に対して不満を述べるのは、残念ながら2流ということになります。
外部環境に嘆く前に少なくとも挑戦しよう
本人の努力だけでは変えられない事柄は世の中にはたくさんあります。
同じことをやっても成功しない確率の方が高いものです。
それでも少なくともその状況を変えるための挑戦をしましょう。
期待した結果が得られなくても、挑戦したことにより得られる学びや体験があります。
まとめ
最後にまとめます。
・外部環境を嘆く前に、自責でとらえましょう。
・所属している集団のレベルが客観的に自分の価値を決めている。
・本当に環境を変えたいのであれば行動しましょう。
少し厳しいかもしれませんが、私が客観的に状況を判断すると上述したような原則が支配しています。
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