191031 日本人が陥りやすい会社勤めという気付きにくい洗脳

今回は「日本人が陥りやすい会社勤めという気付きにくい洗脳」というテーマで話をします。
これは、怪しい宗教勧誘をするものではありませんし、「洗脳」ということが必ずしも悪いというわけでもありません。自分では気づかないかもしれませんが、同じ集団に長期間所属していると、自然とその集団の考え方や行動方式に染まっている人が大勢います。
これが良い方向に働けば問題はないのですが、必ずしもそうではないようです。悪い方向に働くと、それが普通だという誤った認識をしてしまいます。いくつか事例を紹介します。

会社に洗脳される理由1

会社は社員のベクトルを合わせて同じ方向に向かせようとします。
トップダウンによる会社方針の展開や社内の規定・システムが、その具体的な手段です。会社方針や上司の指示を何度も何度も耳に入れると、それが自然と習慣になります。また周りの同僚の仕事ぶりや行動にも大きく影響を受けます。これは悪いことではなくて、集団で効果的に物事を成し遂げようとするときには有効なやり方です。

自分では気づいていないかもしれませんが、長期間同じ職場に勤めると洗脳されていきます。会社に入社する前と5年経過後の自分の考え方を比較すると、この違いに気付くはずです。また、トップが交代して会社の方針が大きく変わることもあります。経営陣が交代して数年経ったときにも同じような変化に気付きます。気づきにくい洗脳です。

会社に洗脳される理由2

欧米社会に比べて日本の会社は従業員の定着率が高く、1度就職して定年まで同じ会社で勤め上げる人が多い国です。
良くも悪くも、日本の会社は閉ざされた集団です。ほとんどの人が会社内部の人付き合いしかもっていません。他の集団を知らないので、自分が生活している集団が普通だと認識することです。主観的な判断になっているということです。

閉ざされた集団に所属していて、周りに人間も同じように洗脳されているので、自分たちが洗脳されているという現実に気付きにくいのです。転職したり、ボランティアなどの外部の集団に参加すると、その違いに顕著に気付きます。

別集団に所属した時に感じる違い

具体例1)転勤や転職で職場のギャップ

転勤や転職をした人ならばわかると思いますが、新しい職場に戸惑いを持ったことはありませんか?仕事の進め方、労働環境、職場の雰囲気などです。厳しい職場から楽な職場への異動、常に時間に追われる職場からそうでない職場へ異動などです。これが、まさに気付かない洗脳から解放された時の違和感です。

具体例2)就職時と5年後のギャップ

若者の離職率が高いのは有名ですが、就職した時に8割程度の若者は退職を検討するそうです。実際に退職するのは3割程度ですが、これは驚くべき数字です。将来への不安からか、期待との相違なのか、職場環境へのなじめないことによることなのか、いろいろ理由はあるようです。ちなみに私も若いときは数年以内に退職するつもりでした。

そんな若者でも5年も同じ職場に勤めると、徐々に考え方が変わるようです。その会社になじんできます。その会社の居心地がよくなってくるのでしょう。マネージメント層が変わらない限り、会社側は大きく変わることはないので、これは本人が変化したということになります。私の場合も入社時点と5年勤続時で考え方が変わっています。「洗脳」されたのだと思います。

会社の洗脳が悪い方向にはたらく事例の紹介

会社の洗脳は必ずしも悪いことではないのですが、ここから悪い事例を挙げます。

・何の役にも立っていないような仕事を仕事と思ってやっている集団
・アウトプットのない打ち合わせばかりしている集団
・部下や取引先に高圧的な態度をとる集団
・ダラダラとのんびり仕事をしている集団

これはほんの一例ですが、こういう職場で仕事をしていると、それを普通だと認識するようになります。こんな集団に所属していたのでは、個人は成長しません。上記は中年層に多く見られる傾向ですが、若者がその職場で育つと、残念ながらその若者の将来はそういった中年社員です。本人がそれを良しとするのであれば構いませんが、悪い方向に洗脳されていると問題に気付くことができません。
残念ながら刺激のない会社勤めをしていると、徐々に感性がマヒしてきます。

まとめ

同じ集団に長期間所属していると、その集団の考えに染まります。これは悪いことではありませんが、悪い方向に作用するリスクもあります。 自分の状況を客観的に俯瞰する考え方を身につけて、自分が所属する集団が適切かどうかを見極めましょう。 社外のつながりを持って会社以外の居場所を作ること、本を読んで他人の考えに触れること、旅行に出かけて日常から脱出すること、などがオススメです。


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