191213 他人の評価は気にする必要ない
今回は「他人の評価は気にする必要ない」というテーマで話をします。
兵庫県尼崎市の三菱電機で起きた上司によるパワハラ問題が世間で話題になっています。
私も会社員経験があるので事情はよく分かります。わたしも若手の時は、無言のプレッシャーを受けていました。これは日本社会の大きな問題です(海外ではそういった上下関係や無言の圧力はあまりありません)。というのも学生時代での部活やアルバイトでもよくある話です。日本という国に生まれて学校教育を受ける限り、上下関係の縛りから抜け出せないようです。どこでも同じような境遇で苦しんでいる人は多いと思います。
そんな苦しみから解放されるためというわけではないですが、私が当時意識していたことをいくつか紹介したいと思います。
【目次】
- 他人の評価は気にしない
- 他人が知るのは自分の一部分
- 他人の評価を気にしているのは本人だけ
- 立場が上だから優れているというわけではない
- 日本独特の課題
- 現代における他人の攻撃から身を守る方法
- 実力をつけると状況は有利になる
- 自分で自分を救う方法
1.他人の評価は気にしない
これは私の性格的な問題かもしれませんが、私は他人の評価を気にしません。
賞与の評価や出世などは全く気になりませんでした。自分で自分の仕事ぶりは客観的に判断できていましたし、わざわざ他人に見せるために仕事をしていたつもりもありません。自分の中に信念を持っていたので、周りの評価を気にして仕事をするということはありませんでした。
これは就職や転職の時もそうでした。年収が増える、減るなどということは、あまり気になりませんでした。会社に入社すること自体もあまり意味がない行為のように思えていました。大切なのはそこに居続けることではなくて、自分が活躍して充実した生活を送れるかどうかです。もちろん、活躍するためには入社することが最初の条件になるのですが。
他人が知るのは自分の一部分のみ
そもそも、他人は自分のある一部分しか知りません。他人が知らない自分の側面は、他にもたくさんあるはずです。ある切り口で評価が低い、高いというのは本来どうでもよいことのように思えます。自分でしか評価できない自分の良い部分に自信を持っていればよいのではないでしょうか。
職場であれば、「社内の仕事」という切り口で評価されます。ただ、それは会社員という自分に対しての評価であって、会社から切り離された個人の評価ではありません。会社員の自分に自信が持てなくても、別の面で自信が持てれば幸福感を感じることができて、会社員の自分の評価が低いことなどどうでもよくなります。
他人の評価を気にしているのは本人だけ
意外と周りの人は、あなたのことなど気にしていません。
例えば、街中で見かける人の評価など外見からではわかりませんし、誰もそんなこと気にしません。他人はそういうものです。本人が気にしているだけというはよくあります。パワハラしてくるような上司がいた場合には、その人物はレベルが低いと思って聞き流せばよいのです。
2.立場が上だから優れているというわけではない
これは歴史や諸外国を見れば明らかです。権力者の支配維持のために腐敗政治は繰り返されています。
日本はまだ恵まれているほうです。少なくとも表現の自由や機会の平等が保証されています。
歴史的に見ると、今我々が当然と考えている権利は近代に確立されたものです。産業革命以前は一般身分の国民は奴隷のような扱いを受けていました。所有権や選挙権すらありませんでした。
日本独特の課題
日本人社会はストレス社会です。学校でも会社でも人間関係で頭を悩ます人は大勢います。
私はこの理由の1つが、半永久的な集団生活が続くからだと考えています。
就職してから定年までという40年間も同じ関係が続くという前提があるので、後輩が弟で先輩が兄というような社内家族のような雰囲気を作っています。
いつでもその関係を断ち切ることができるという自由を持っているものの、流動性が少ないことは事実です。流動性が増えれば、他人を他人(家族ではないという意味で)として考えることができるのではないかと考えています。
現代における他人の攻撃から身を守る方法
現代においても、立場や権力を悪用する人物は大勢います。むしろそういった人物の方が多いと思っていた方が良いと思います。不当な扱いを受けたのであれば、証拠を押さえて外部に助けを求めれば、法的に名誉棄損や慰謝料を請求することは可能です。悩むのであれば、何か行動を起こすのも1つの解決策です。
技術革新のおかげで個人でも情報発信が可能な時代になりました。これまで弱者の立場だった個人でも、組織に対抗できる手段を獲得しつつあります。このおかげで2010年代にアラブの春と言われる革命がアフリカ北部で起こりました。徐々に社会は良くなる方向に進んでいます。
3.他人に評価される方法と自分を救う方法
ろくでもない人物は、たいてい自分より立場の弱い人たちをカモにします。カモにされないためには、実力をつけて正面から対処するしかありません。弱い人間と思わせなければ、相手が調子に乗ることはありません。
自分で自分を救う方法
経験を積んで、実力をつければ、賢明な判断ができるようになります。さらに自分を守るための武器にもなります。知識・スキル・経験、この3つがうまく揃えば自分を助けてくれます。
いずれも努力しなくては身に付かないものばかりです。いろいろな世界を知って多面的な判断ができるようになれば、今の自分の状況について客観的に判断できるようになります。現時点で経験が不足している場合は、有識者に相談してみるのも解決策の1つです。誰かに悩みを話すことで自分の考えが整理できて、精神的にも楽になります。
どうしてもダメだと判断すれば、その集団から抜け出せばよいのです。奴隷のような扱いを受けて精神的に疲弊するような環境に耐える必要はありません。
自分がつぶれてしまう前に自分で自分を救ってあげなければなりません。
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