210309 決断・行動するときはタイミングが重要

今回は「決断・行動するときはタイミングが重要」というテーマで話をします。困難な課題を克服するためのヒントになる考え方を紹介したいと思います。

「準備ができたら」は永遠に来ない

日本人はネガティブな意思表示を避ける傾向にあるので、当たり障りのない表現でごまかします。何か難しい依頼を受けたときに「検討します」、「確認します」はよく使われる表現(言い訳)です。他人とのやりとりだけでなく、実は自分に対しても使われがちです。本気で何かを成し遂げようと思うならば、期限を決めて行動しなくてはなりません。

やりたくないような仕事あるいは少し難しい仕事というのは、どうしても先延ばししてしまいがちです。プライベートのことでも同様です。異性に告白しよう、転職しよう、離婚しよう、など少しハードルがあることについては決断を先延ばしにしてしまいがちです。

まだ準備不足だろう」、「もう少し慎重になろう」、そんなことを考える人は多いはずです。
難しい案件になると妥当な言い訳ができるので、この傾向は強まります。個人においても、「将来は○○したい」。「準備ができたら○○したい」。ということはよくありますが、これも同じです、本気でやろうとするならば期限を決めて実行計画を作る。仮に全て実行できなかったとしても、「なぜできなかったのか」、「解決するためにはどうすればいいのか」という課題に対して期限を決めてこなしていく必要があります。
そうでなければ、時間だけがズルズル過ぎてしまって、「1年、2年経って実は何も進んでいなかった」という結果になりかねません。

決断・行動するときはタイミングが重要

具体例として私が30代になって大胆な行動が取れるようになった理由を少し紹介します。私は割と保守的な人間だと考えていますが、30代になってから大胆な行動をとるようになりました。その理由を振り返ってみたいと思います。

理由① 自分の将来が不安になった

すでに当時勤めていた会社では、それ以前の5年ほど「自分が成長した」と思えることはほとんどありませんでした。仕事のボリュームが増えるだけで、基本的には同じことを繰り返しやっていました。マネージメント業務が増えたことでマネージメントスキルが身に付いたことは事実です。とはいえ、エンジニアリング業務においては、やりきった感がありました。

自分の上司を見ても、自分より技術的に優れているということは全くなく、当時の自分は技術部の中でも上位にランクインする技術力を持っていたと自負しています。「ここにいても、もう学ぶことはないんだな・・・」そういう思いでした。このままのんびり惰性で何十年も生きていくことに罪悪感を覚えたのです。

理由② 決断しなければ、きっと後で後悔すると思った

若い時間というのは限られています。会社員の30代というのは、スポーツ選手で例えると集大成の時期だと考えています。転職市場でも30代に対しては開かれていますが、40代では徐々に厳しくなってきます。これはスポーツ業界でも同じで、ピークを過ぎた後は、年齢が高くなればなるほど条件は悪くなっていきます。

そういった視点で考えても、「今やらなければできない」という行動がいくつかあるように思います。後でやろう」と思っても、その時にはすでにタイミングが遅くて周りの状況も変わっています。「後でやろう」では、「できない」のです。だから思い切って決断しました。

理由③ 元気に活動できる時間を有効活用したかった

「時間」と「お金」と「若さ」をテーブルの上に乗せて考えてみます。行動を起こすにはこれら3つの要素が相互に作用しています。
・学生のうちは、「時間」も「若さ」もあるけど、「お金」がないので行動が制限されます。
・会社員になると、「お金」と「若さ」はあるものの、「時間」がないため行動が制限されます。
・定年退職者になると、「お金」も「自由」もあります。ところが年老いてしまって「若さ」がない状態です。

そんな将来は分かっていたので、若くて金銭的にも多少余裕ができた30代は何か活動するには一番適したタイミングだと思えたのです。さらに、このタイミングを逃すと、「もう2度とこのタイミングが来ないんじゃないかな」そんな思いもありました。

こんな理由から30代で思い切った行動をとるようになりました。あと10年ぐらいが自分がやりたいことをやれるタイムリミットだろう。そんなふうに考えています。まだまだ人生は長いのですが、健康を失って初めて後悔してもすでに手遅れです。年をとってから結果的に後悔するようなことは避けたいと思ってます。
つまり毎日が大切で、中長期の自分の将来を考えながら、毎日を行動するべきなのです。



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